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学 び 場 の ガ イ ド

寮のある高等学校


 ここでは特に不登校・中退者などを積極的に受け入れている全寮制(一部通学可能)の高等学校を紹介します。こうした高等学校のは、さまざまな状況の生徒を受け入れる体制が整っており、不登校・引きこもり経験者や高校中退者が比較的多く在籍しています。寮があるために日本全国から生徒が集まり、衣食住を共にしています。

 これら寮のある学校は、おおむね山の中など自然環境に恵まれたところにあり、生徒達は親元を離れ、今までと全く違った環境の中で、新しい自分を見付けて行くことができます。

 また、自分の過去を知る人のいない寮生活の中、精神的にも大自然の中で、リラックスでき、同じ悩みを持つ若者同士の交流・・・大切な友達と励まし合いながら、次第に自信を取り戻し、成長して行く生徒の姿が見られます。



通信制高等学校

 通信制高等学校では、基本的に生徒は自宅でテキストを学習し、レポートを作成して学校に送ります。そのレポートに先生が添削をして生徒のもとに返送されます。

 また、月に2〜3回(学校により回数は異なります)、直接学校へ行って授業を受けるスクーリングがあり、さらに定期試験を受け合格すると、その科目の単位取得ができます。

 就業年限は3年以上ですので、自分のペースで学ぶことができますが、一人で勉強するのは必ずしも楽なことではありません。

 現在では、技能連携制度の普及により、高等専修学校やサポート校などで、高等学校卒業資格を得ることもでき、予備校・一般学習塾、そしてフリースクールなどでも、通信制高等学校を活用する傾向があります。不登校生や引きこもり、学習障害児(LD)、高校中退者などに、高等学校卒業の門戸が開かれ、非常に興味深いです。

 通信制には大きく分類して、広域通信制と狭域通信制があり、それぞれに単位制と学年制に分類されています。

広域通信制 全国または3ヶ所以上の都道府県の地域の生徒を教育対象としています。
狭域通信制 本校所在地の都道府県とそれ以外に学校が定める一つの地域の生徒を教育対象としています。
単 位 制 学年の区別がなく、卒業に必要な80単位以上を自分の状況に合わせて取得することができます。
学 年 制 3学年制が一般的です。1ヵ年ごとに修得単位数が決まっており、各学年での規定数の単位修得ができなと原級留置(留年)する可能性もあります。

技能連携校

 技能連携校についてですが、簡単に説明すれば「ダブル・スクール」です。例えば高等専修学校に入学すると同時に、通信制高等学校にも入学。高等学校の一般科目を履修する他に、調理、服飾、工業、商業、芸術などといった、各校の専門科目も学習できます。

高等専修学校は専門分野におけるノウハウを持っていますので、いち早くそれら各分野の資格を取得することができます。そして合わせて高等学校卒業資格も取得でるというシステムです。

 また、通信制高等学校との技能連携校の生徒は、通常の授業にスクーリングが組み込まれていますので、在籍している通信制高校のスクーリングに改めて通う必要がありません。

 レポートについても技能連携校単位での提出がほとんどですので、個人で準備することはなく、一般の全日制高等学校のスタイルに近いということができるでしょう。

 技能連携校の場合、教育課程に組み込まれている専門科目によってそれぞれ特色がありますから、生徒自身が興味・関心を持てる科目のあるところを選ぶことが、重要なポイントです。
学費は在籍する高等専修学校と通信制高等学校との2校分が必要です


サポート校


 サポート校とは、通信制高等学校に籍を置く生徒の、高等学校卒業資格取得を援助する新しいタイプの無認可の教育施設です。ここ数年増加してきており、学業不振者、不登校生、高校中退者などの受入れ先として注目されています。

 通常生徒はサポート校に通って授業を受け、月に何回か通信制高等学校のスクーリングに出席するとともにレポートを提出します。入学資格は中学卒業以上と一般の高等学校と同じですが、学力を問うよりも、勉強に対する意欲を見る面接を重視しているところが多いようです。

 学校生活は、ほとんどのところが週5日制を取り入れており、授業開始時間も普通の高校より多少遅く設定されています。授業は1クラス20〜30人前後の小人数制で行なわれ、基礎学力に不安がある生徒のための配慮もなされています。

 週2日または3日コースを設置しているところもあります。また高等学校の単位の他に、各学校の特色を生かした音楽コース、社会福祉コース、映像・マルチメディアコースなど・・・プロの指導によるユニークなコースも設置され、個々の生徒の興味や関心に合わせた科目が用意されています。

 費用は在籍する通信制高等学校とサポート校の2校分が必要ですが、全体的には一般の私立高校並に抑えられているところがほとんどです。



大検(高卒認定試験)・サポート校


 「大検入学資格検定試験」(大検)の合格を目指す目的で、その受験者をサポートする大検予備校と呼ばれる教育機関が、都心部を中心にその数を増やしつつあります。

大検予備校は主に大検合格を目的とする機関ですが、大検合格後の大学・短大受験の準備コースを設けるなど、各予備校で特色を出しています。

 また、通信制高校のサポートを併設するなどにより、検定の一部免除制度を活用して、効率的な合格を目指す予備校もあります。高校中退者に関しては、在学時代の単位が認められるため、中退時の学年によっては、かなり受験科目を免除できます。大

 大検予備校の生徒は、中学卒業者および高校中退者がその大半を占めることから、「新しい学びの場」として注目されています。



高等専修学校


 高等学校卒業の資格と同等な、高等専修学校卒業の資格を得ることが出来ます。専門学校の高校バージョンと考えてもらえれば、非常に分かりやすいと思います。

 高等学校にも普通科以外に商業科や工業科などがあります。しかし、高等専修学校では、さらに専門的な教育が行なわれ、各校のノウハウを活かした独自性に注目することができます。高等教育と専門教育の両方の取得。そして、いち早く「手に職」を持てるという長所が、大きな魅力です。

 残念ながら高等専修学校は、社会的な知名度が低く、素晴らしいノウハウがありながら、入学者の減少が懸念されています。中には技能連携校として、通信制高等学校とコンビネーションをはかっている学校もあり、全国のリストを紹介します。


海外留学


 不登校だったり、登校拒否・社会不適応など何らかの理由で高校へ進学できなかった人、高校に入学したものの中退した人などに、新たな進路として海外留学という道があります。

 留学には公費留学と私費留学という方法があります。公費留学にはさまざまな基準がありますが、中卒者・高校中退者、あるいは高校在学中の生徒が希望すれば誰でも留学できるのが私費留学です。

 ここでは私費留学について説明します。自分の目的や能力、将来の進路に合わせて、留学先や学校、期間を選択します。数週間の短期留学から、目的によっては長期間も可能です。留学先や単位の取得方法によっては、日本の高校卒業と同等の資格を取得することができます。

 私費留学ではほとんど条件はなく、中学を卒業していれば高校一年生として入学することが可能です。ただ、いちばんの問題は語学力なので、授業についていくために、通常は現地の語学学校で一定期間勉強してから、高校へというパターンが多いようです。また、学校によっては留学生向けの英語コースを設けていますので、そういう高校を選ぶのも一つの方法です。

 制度の異なる外国での生活、教育のほうが合っている人もいますが、すべての人に向いているというわけでもありません。しかし、「自分は留学なんてとても」と決めてかかるのではなく、進路の一つとして留学も考えられるということを知っていただきあいのです。

[留学における単位修得の認定]

 留学した生徒が外国の高校の標準的な1ヵ年間の授業を履修し、一定の成果が認められる場合には30単位以内の範囲で日本の単位として認定されます。日本の高校に通学中の場合(日本の高校に在籍)、3年間のうちの1年分の履修として認めれられます。日本の広告における取得単位数は80〜85単位です。そして、80単位で高校卒業と認められています。

 高校2年まで単位を取得して退学した場合、今まで取得した単位が生かされていない状態ですが、通信制、定時制高校に入学すると(編入すると)それまで高校で取得した単位が認められます。通信制、定時制高校など高校に在籍し、留学することが単位取得の前提となっています。今までの日本の高校での2年間の単位と留学1年間の単位を加算することによって日本での高校卒業資格が得られるのです。

 また、日本での高校の単位はいっさい考えないで留学する場合は、海外の高校で2年間あるいは3年間履修すれば、卒業資格を得ることができます。


フリースクール
オルタナティブスクール


 フリースクールは、別名「オルタナティブスクール」(もう一つの学校)とも呼ばれることがあります。フリースクールにはさまざまな形態があり、小・中・高の年齢の子どもたちが一緒になって活動するもの、または高校生以上の年齢の者に対して塾的要素をもったものや通信制高校のサポートをするもの、大学入学資格検定(大検)を取得するための支援をするものなどがあり、一概に説明することは大変に困難です。

 フリースクールの主宰者は、自宅を開放するなど私財を投げ打って経営に当たっていることが多く、このような社会情勢の中では経済的な事情から、閉鎖に追い込まれることも少なからずあるようです。

 また経営者の教育方針はさまざまで、学校によって多様性があります。フリースクールの必要を感じられている方は、各々フリースクールの方針・雰囲気などを、事前に見学するなどして、確認する必要があるかと思います。

 田口教育研究所で発行しています「新しい学びの場」に数多くのフリースクールが掲載されていますし、このホームページでも膨大な量のフリースクールを可能な限り、掲載しています。


寄宿・合宿制スクール
学びと働きの場

寄宿・合宿制のフリースクールを紹介します。住み込みで親離れを目指したり、環境を変化させることで「転地療法」を考える場合、効果的なスクールです。ただし、経営者の理念や教育方針などはさまざまで、全国に散在する寄宿・合宿制の学校については、「田口教育研究所」がお手伝いをします。社会復帰、自然体験、学校進学・・・いろいろな立場で、住み込みの方式を取っているのが、これらのスクールです。
全寮制の高等学校やダブルスクールで通信性高等学校卒業を目指す場合と同様に、民間教育にはどうしても費用が掛かってしまいます。その点を理解いただき、専門家に相談すれば、何らかの活路があることは、間違いないです。



支援グループ


支援団体についてですが、同じ傾向の子供を持つ親の会・公私の教育相談所・カウンセリング・精神科医の支援など、幅広い視点で色々な団体が存在します。全国各地というわけには行かないのが残念ですが、各種の「新しい学びの場」が都市部に片寄っている反面、地方に任意で結成された団体が多いように思えます。各都道府県や自治体の教育委員会で門前払いされるケースが多いようですので、特に「いじめ」の問題に関しては、民間の団体とアクセスすることをお勧めします。
 

田口教育研究所
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