メダカを育てて命の問題          
        
自然環境の大切さを学ぼう!

 
「メダカ」は昔、日本全国・朝鮮半島・中国および東南アジアの各地域に自然に生息していました。(極東特産の淡水魚:) 近年まではどこの小川でも観察することができましたが、ここ最近では絶滅危惧第U種になってしまっています。多量の農薬などによる水質汚濁と水路のコンクリート化が、主な原因だと考えられています

 
同じ生態系内で生活していた「ナマズ」「ドジョウ」などは、「メダカ」よりももっとデリケートで環境汚染に弱く、今ではほとんど野生では見かけなくなってしまっています。そして、野生の「メダカ」が日本から消えてしまう日も、そう遠い日ではないのではないでしょうか?

 日本では非常に一般的で親しみのある生物が、絶滅の危機に瀕しているという事実は、大変にシリアスです。地球環境がどんどん悪化していることを身近に感じ、生物の命の大切さに気が付くとき、私たちはどのような未来を考えればよいのでしょうか?


 不登校や中退、ひきこもりなど・・・心に傷を負っている子供たちがメダカの飼育を通して、何かを得てもらえれば・・・そんな願いを込めて、田口教育研究所ではメダカ配布を思い立ちました。おかげさまで幅広い方からの好評を得て、今年度も引き続き配布することにしました。

 当研究所では、不登校や高校中退者、ひきこもりの増大も、メダカの問題と同様に環境に左右されるという点で、共通点があると思っています。日本という国の教育問題・・・その教育環境の欠点をよく知っているのは、実際そんな子供たちだと思います。

 デジタル世界ではなくリセットの利かない、本物の生き物と接するという試みを、数年前初めて実行してみた感触は、非常にすがすがしいものでした。教育の場面でも大切な原点ではないかと、田口教育研究所では考えています。人間もメダカも同じ地球に暮らす生物です。

 学校も週休2日制になり、「総合学習」について話題が多い最近ですが、国が提案する「総合学習」に限らず、「観察」「飼育」「生命」「生態」「発生」を体験することによって、意味深い何かがつかめるのではないでしょうか。教育というジャンルにとらわれず、広く環境問題についても議論できるテーマです。